こんにちは

中身があると思うなよ

本棚を覗く

これは『エロい本棚アドベントカレンダー2022』の3日目のポエム

 

本棚を覗く

フォロワーのツイートに添付された写真、それに写り込んだ本棚を限界まで拡大して、一体その人はどのような本を読んでいるのか探る。本来であればその本棚がある部屋に行かねば見ることができないはずのものが、偶然に見えてしまっているという事実。

赤の他人が急に「本棚を見せてやるから部屋に来い」と言ってきたらギリギリついていきそうなくらい他人に興味があるが、それがフォロワーのものなると殊更に唆られるものがある。

月並みな事を言うが本棚はその人写すと考えている。電子書籍が幅を利かせている現代において、写り込んだ本棚の、更にごく一部の本でその人を知った気になるのは浅いと思うかもしれないが、それは正しい。だがそんな現代であるからこそ、所有している紙媒体の本というのは、その人の何かを反映しているはずなのだ。何年も前に買って読んでいない本でもいい。これから売ろうとしている本でもいい。その人がその本を選んで、レジに持っていくなり、Amazonのカートに入れるなりして今本棚に並んでいるということ。また、恋人、友人、その他の人からプレゼントとしてもらった本であったとしても、その人の本棚にあるという事実それこそが尊いのである。

 

本棚とはいわば思想、その人を構成するなにか、あけすけになったその人の脳、見えるはずのないそれが眼に見える、そういったチラリズム*1。それこそが本棚のエロさであると考える。

 

おわり

以上普段私が思っている本棚のエロさについてでした。

明日、エロい本棚アドベントカレンダー2022の4日目も私が書く予定でしたが、流行病に感染しくたばっているため、友人に代打をお願いしてあります。楽しみにしています。

私も元気になり次第もういくつか書きたいと思っています。

これを読んだまだエントリしていない方も、せっかくのアドベントカレンダーですから興味があればエロい本棚について書いてみてください。

 

余談

先日居酒屋のトイレで便器に向かって発狂している酔っぱらいのポケットから、古本と思しき外山滋比古の本が覗いていたときは本当に興奮しました。そういった”ありえなさ”だけを集めて人生としたいものです。

*1: